ジェネリック医薬品
ジェネリック医薬品とは?
医療機関で処方される薬には、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間が終了した後に、新薬と同じ有効成分を同量含み、効き目や安全性、品質が新薬と同等かそれ以上であることを国が厳しく審査し、承認した医薬品のことです。新薬に比べて研究開発費用が抑えられるため、医療の質を落とすことなく価格が安いのが特徴です。
ジェネリック医薬品があるお薬で先発医薬品の処方を希望される場合は「特別の料金」がかかります
特別の料金とは
先発医薬品とジェネリック医薬品の価格差の4分の1相当の料金のことを言います。
例えば、先発医薬品の価格が1錠100円、ジェネリック医薬品の価格が1錠60円の場合、差額40円の4分の1である10円を、通常の1~3割の患者負担とは別に「特別の料金」がかかります。
※特別の料金は、いわゆる長期収載品と呼ばれる同じ成分のジェネリック医薬品がある先発医薬品が対象です。すべての先発医薬品にかかるものではありません。
※先発医薬品を処方・調剤する医療上の必要があると認められる場合等は、特別の料金はかかりません。
ジェネリック医薬品のメリット
- 価格が安い
ジェネリック医薬品は、先発医薬品のような膨大な研究開発費用をかけずに製造できるため、低価格で販売することができます。 - 効き目や安全性、品質は新薬と同じ
ジェネリック医薬品の主成分は、新薬と同じです。効き目、安全性、品質などは国の厳しい品質基準をクリアし、審査で承認されています。 - 薬を長期間服用する場合は、大幅な節約に
慢性的な病気で、薬を長期間飲み続ける必要がある場合は、ジェネリック医薬品に切り替えることで薬代を大幅に減らすことができます。 - 飲みやすさなど工夫がされている
ジェネリック医薬品は新薬に比べて小型化されたり、苦みを抑えるなど様々な工夫が加えられており飲みやすくなっています。
ジェネリック医薬品を処方してもらうには?
- 診察時に医師に相談する
診察時に医師に「ジェネリック医薬品を希望します」と伝えましょう。言い出しにくい場合は、診察券やお薬手帳などの余白部分に「ジェネリック医薬品お願いシール」などを貼っておきましょう。「ジェネリック医薬品お願いシール」が必要な方は、健康保険組合までご連絡ください。 - 処方箋にある医師のチェック欄とサイン欄を確認
処方箋の「医薬品の変更不可」欄にチェックがなければ、ジェネリック医薬品に変更することができます。 - 薬局でジェネリック医薬品を処方してもらう
処方箋を薬局へ持っていき、薬剤師にジェネリックを希望する旨を伝えてください。薬剤師と相談のうえ、自分にあったジェネリック医薬品を選びましょう。
※新薬とジェネリック医薬品は主成分が同一ですが、使用できる病気や効能が異なるなどの理由で、切り替えることができない場合もあります。
※ジェネリック医薬品は、個人によって効き目や副作用などが異なる場合があります。